テーマ 「新食材で起死回生」
日本社会の変化とともに食生活も
大きな変貌を遂げました。
特に、私たちの命の源である
「食」の変化を見逃すことは出来ません。
そして、その変化とは生命の根幹を
揺るがしかねないレベルです。
今回は、「ライスジュレ」と「ベジート」
という商品を中心に日本食の復活に奔走する
企業人の姿を学ぶことが出来ました。
・問題
・商品の特徴
・キーパーソン
・挑戦課題
多忙な人でもサクッと確認できるように
内容をまとめましたのでご覧ください。
※個人の視聴感想なのでデータの詳細などに誤りが含まれている場合があります。
2018年6月19日放送のキーワード
・ライスジュレ(ヤンマー)
・ベジート(野菜のシート・アイル)
・モッタイナイ
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■ヤンマー「お米のジュレ」
問題:日本人の米消費量が激減
年間一人あたりの消費量比較
・1962年度118kg
・2016年度54kg
これに伴い米農家も490万戸から90万戸に減少してしまいました。
米農家が減少すればトラクターなどの農機具も
売れなくなります。
そこで、ヤンマーが米農家救出に動き出しました。
※ヤンマーは国内シェア2位の農業機械メーカー
ちなみに1位は株式会社クボタです。
起死回生策として開発したのがライスジュレです。
※ジュレとはフランス語。
「ゼリー状の料理やデザート」のことです。
ライスジュレは米粉ではなく液体です。
見た目はトロトロの白い液体で小麦粉を溶いた
お好み焼きの元のようなイメージ。
実開発を行ったのは茨城県河内町(かわちまち)
にあるライステクノロジーかわち(株)です。
ライステクノロジーかわちはヤンマーの子会社で
ライスジュレを年間100万トン生産しています。
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●ライスジュレの特徴
ライスジュレは高アミロース米というお米
から出来ておりデンプンがコシヒカリの
1.5倍も含まれています。
アミロースが多いと粘り気の多いジュレになり
水分量を調整すると柔らかさが自由になる
特性を持っています。
番組内で再現されていましたが
ゴムボールのように跳ねる弾力を持つ硬さにもなれば
ドロドロの柔らかさにもなる自在ぶり。
その自在ぶりこそがライスジュレの真骨頂です。
ホワイトシチューに加えればトロミが抜群に高まり
シュークリームの生地に加えればフワフワに
ハンバーグのつなぎに活用すればフカフカの
仕上がりを実現します。
ここまで観ているだけでライスジュレが
広まらないわけないだろ!
という気になってしまいました。
そして、なによりも「グルテンフリー」という
健康トレンドに乗っかることができることが
大きいです。
グルテンとは小麦たんぱくのことです。
人によっては小麦タンパクアレルギー体質
のために小麦タンパクを摂取することで
体調不良になってしまうことがあります。
そのため、グルテンを含まない食事
=グルテンフリーが推奨されるように
なりました。
注意点として、グルテンアレルギーではない人が
グルテンフリーを実践しても特別健康によいこと
が起きるわけではないとのこと。
意味もわからず流行キーワードに乗るのは
どうかと個人的には疑問です。
キャッチーではありますが。。。
ともかく、繰り返しになりますが
ライスジュレを食材として利用することで
食品がおいしくなることこそが重要です。
なんせ、トロトロでフワフワでフカフカなんです。
そして、元はお米だから健康被害の心配がありません。
お好み焼きチェーン店の千房でもライスジュレが
利用されておりフカフカの焼き上がりで
大満足の様子でした。
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■キーパーソン
開発の中心を担っているのが橋本康治さん(52)。
橋本さんはヤンマーの社内ベンチャーである
ヤンマーアグリイノベーションの社長です。
橋本さんが食品開発に挑む理由は
新しい農業に挑戦すること。
前述の日本人の米消費量の激減による
米農家の減少、そして、農機具の売上の停滞。
これらを一気に解決するために
ライスジュレは起死回生の突破口なのです。
「コメを加工して付加価値をつけることが農家のためになる」
その信念のもと橋本さんは挑戦を続けています。
課題:ライスジュレの認知スピード
ライスジュレの認知スピードが遅いことに
橋本さんは苦慮されていました。
要は、なかなか売りあげが伸びないのです。
「おいしくてヘルシーな食材としてアピールしたい!」
と意気込む橋本さん。
ライスジュレをつかった商品が知れ渡るには
どうすればいいのか?
有名メーカーとのコラボレーションが必要です。
番組内では白い恋人で有名な石屋製菓が
ライスジュレに目をつけていました。
銀座店の目玉商品開発のために
ライスジュレに着目します。
フィナンシェという焼き菓子にライスジュレを
利用したことで今までにないしっとりフカフカ
の仕上がりを実現。
さらに、生地の持ち味を引き立たせるために
ヘーゼルナッツをコーディングすることで
カリカリ感としっとり感が相乗効果を生むこと
に成功しました。
まだまだ、橋本さんの挑戦は続きますが
「数年後に当たり前の食材になっていればいい」
という言葉が印象的でした。
いやあ、100%普及しているでしょうね。
私は確信を抱かざるを得ませんでした。
海外市場にもドンドン拡大して欲しいものです。
>>ガイアの夜明け「新食材で起死回生(ベジート・アイル長崎)」あらすじネタバレ見逃し感想まとめ